天魔が嗤う（後篇）

-Days.8- A.part

私、明日葉光莉(あすのは ひかり)は平凡な高校生。
大好きな友達や片思いの先輩と、何気なくも充実した毎日を過ごしていた。

ある日、私の過ごす当たり前の日々を打ち砕くものが現れる。
自らを悪魔と称し、不思議な力を扱う少年・ラウム。彼は私に才能があると言い、契約を迫った。

結局契約を交わすことはなく、悪魔は去った。
でも、私の目の前に現れた〝異常なもの〟は、悪魔だけではなかったのだ。

私は驚きを隠せなかった。
目の前に現れた改革の使者、天使・ミカエル。同じく人在らざるそれと契約を交わしたのは、私が思いを寄せる先輩、新世亘(にいせ わたる)だったのだから。