BABAの色はかあさんの色

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アタシは、この日ばかりはどうすることもできなかったために、気持ちがなえてしまったのでありました。 アタシはこの時、中学や高校の同級生が『もうすぐ赤ちゃんが生まれて来るのだよ。』とか『勤めている会社の一大プロジェクトのチームの一員に選ばれたよ。』とか『損保会社のチーム長に昇格したのでお給料が2倍に増えたよ。』などと言う話ばかりを聞いていましたので、アタシはかやの外に放り出されてしまったとばかり思いまして、強い疎外感と孤独感を抱えたまま暮らしていましたので、思う通りに仕事が出来なかったようでありました。 この日アタシはケータイで地域の学童クラブに電話をしまして、今夜は長男のお泊まりをお願いしますと知らせました。 ここ数ヶ月の間、アタシはバイトがうまく行っていませんので、長男と一緒に過ごすゆとりが全くないほどに気持ちがギスギスとしていましたので、さらにいらだちが募っていたのでありました。 アタシは、バイトを早めに上がりましてパルティフジの中にありますケーズデンキにふらりと立ち寄ったのでありました。 ケーズデンキのブライダル家電のコーナーの付近に来ましたアタシは、ブライダル家電のコーナーで結婚が決まったカップルさんが購入契約が成立をしましたので、ふたりで楽しく新居の部屋にはこんな家電製品を起きたいわね…などと楽しくおしゃべりをしていたところを見ましたので、アタシはますます悲しくなってしまったのでありました。 そんな時に、マクドの店舗で6番の番号札を持っていました男性客(後にアタシのカレになる人)でケーズデンキの従業員さんの男性がしょんぼりとしているアタシに声をかけるなりこう言ってきたのでありました。
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