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「お客さま…これでお気持ちはお済みになられたでしょうか?」
「ああ…どーにか…ところでねーちゃんよ。」
「はい?」
「ねーちゃんは、ひとりかい?」
カレからの唐突にこう言われましたので、アタシは戸惑いながらもこう言って答えました。
「ひとりはひとり…だけどぉ…」
「ひとりだけど…その次に言った言葉は、何ぞ(なにか)言いにくいことでもあるのか?」
「男の子がいるのよ…リコンしたダンナとの間に…」
「ほーで(そうなのか)…実は…オレも…中2の長女がいる…あと…80のオヤジも一緒に暮らしている…妻は交通事故で、おふくろは病気で亡くしたので…オレががんばって生活費を稼いでいる…ねーちゃんは、何でダンナとリコンをしたのかな?」
「性格の不一致でリコンをしたのよ。」
「性格の不一致。」
「そうよ。」
アタシは、ゆのみに入っているお茶をひとくちのんでからカレにこう言ったのでありました。
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