ホワイトデーの夜に…

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時は3月12日の朝7時半頃のことであった… 場所は、アタシ・友泉とたっくんが暮らしている家のダイニングキッチンにて… アタシとたっくんがふたりで朝ごはんを食べている時であった… あさって3月14日は、女のコの年に1度のお楽しみ・ホワイトデー… バレンタインデーの時、アタシはたっくんにタカシマヤ特選のバレンタインギフトの高級ネクタイとチョコレートボンボンの詰め合わせでプレゼントをしたので、たっくんからのお返しを心待ちにしている… 朝の食卓のテーブルには、ツナサンドとコンソメスープとハムサラダとベーコンエッグと宅配のらくれん牛乳のビンが置かれていた… たっくんは愛媛新聞を読みながらごはんを食べていたので、あまり食事がすすんでいなかった… アタシは、新聞を読んでいるたっくんに声をかけた… 「たっくん…たっくん、新聞を読みながらごはんを食べていたら、ごはんが冷めちゃうよ…たっくん…」 アタシの呼びかけに対して、たっくんは『分かった。』と言うて、読みかけの愛媛新聞をひざの上に置いた後、ツナサンドを手に取ってごはんを食べていた… アタシは何気ない声でたっくんに『あさっては何の日なのか知っているのかな?』と聞いてみた…
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