第一話 子丑

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はっきりいうと あまり親しい仲と 言うほどでもないが、 女性が多かった 占い教室にあって、 同年代の男は 彼だけだったので それなりに話は していたから、 知らぬ顔は出来なかった。 「ユウト、お前 辞めちゃってどうしたんだよ」 「あ、うーん、なんだか 飽きちゃってさ」 「飽きたぁ?ま、まあな、 そういうもんだけど」 そういいつつも、 今ではその学校の システムに問題が多かったと 気が付いているヨシキは 言葉を濁した。 あれからネットで調べたら そこの学校は 一番授業料が高くて、 その割に、 技や知識が身に付かない 学校だと知った。
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