第一話 子丑

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心持ち彼の方が、 背が高く痩せていて、 薄い青の瞳が 印象的だと思った。 「あ、ヨシキって言います。 この先の占い所で 占っているんだけど 来ます?」 「ありがとう。 私はグレアムです。 仕事で来ました。 あの、実はそこに」 「ヨシキ!ヨシキか!?」 人をかき分けて 走って来たのは ユウトだった。 「ユウト? うわ、久しぶりだ」 「ここで合ったが ヨシキ様とは! ついてるぜ!」 「はぁ?」 二人は同じ占いの学校で 学んでいたが 先にユウトの方が 来なくなってしまっていたので、 それ以来だった。
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