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その時背後で、もぞもぞと微かに布の擦れる音がした。
「…似合うじゃない」
後ろから声がする。
「……勝手に開けちゃった」
俺はそれらを身につけたまま振り返ると、彼女は微笑んでいた。
「似合ってるわ、佑都」
「サンキュー!プレゼント、ありがとな!」
初美は満足そうに笑うと俺の手を引き、掛けていた毛布の半分で俺を包んだ。
「…?」
「体、冷たくなってるでしょ?」
そう言って毛布はそのままに、俺にくっついてくる。
「ど、どうしたんだ?」
「なんか…こうしたくなって…」
うろたえる俺とは対照的に、初美の声は落ちついていた。
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