番外編その2

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時計を見ると23:00を過ぎていた。 片付けとかしてたら、思ったより遅くなってしまった。 初美、寝てるかな…? 寝ててもいいけど、愛想つかして家にいなかったりして…。 最悪の事態が頭を過ぎり、タクシーの中でも落ちつかない。 「釣りはいいから」 俺は急いでタクシーを降りて走り出す。 一人暮らしのマンションにキーを差し込み、中に入ると… 辺りは暗かった。 「初美…?」 携帯を開くが、そこには一件の着信も受信メールもない。 「まさか本当に…?」 いや、でも待て。 今日は前から約束していたはずだ。 初美はそんな簡単に約束を破ることはない…はず。 今までこのパターンは何度かあったから自信はないが…。
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