3人が本棚に入れています
本棚に追加
時計を見ると23:00を過ぎていた。
片付けとかしてたら、思ったより遅くなってしまった。
初美、寝てるかな…?
寝ててもいいけど、愛想つかして家にいなかったりして…。
最悪の事態が頭を過ぎり、タクシーの中でも落ちつかない。
「釣りはいいから」
俺は急いでタクシーを降りて走り出す。
一人暮らしのマンションにキーを差し込み、中に入ると…
辺りは暗かった。
「初美…?」
携帯を開くが、そこには一件の着信も受信メールもない。
「まさか本当に…?」
いや、でも待て。
今日は前から約束していたはずだ。
初美はそんな簡単に約束を破ることはない…はず。
今までこのパターンは何度かあったから自信はないが…。
最初のコメントを投稿しよう!