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タクシーを再び拾い、再びBARまで走る。
とー
「とめてください!」
初美の姿がチラッと見えた気がして、タクシーを降りた。
俺の初美探知能力は相変わらずすごかった。
そこにいたのは初美だった。
だが一人ではなかった。
「初美…?」
「あ!佑都」
「……誰だよ?そいつ」
隣には男がいた。
「あ、彼は…」
「そういうことかよ…」
「…?」
「俺はただ振り回されてただけかよ…最初っから本命がいるならそう言えよ!!」
「…佑都!まっ…」
初美の言葉を聞き終わらないまま、俺は走り出した。
初美が追いかけてくる足音がする。
何の為に今更追っかけてくるんだよ!
俺は後ろを振り向かずただただ走った。
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