番外編その2

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タクシーを再び拾い、再びBARまで走る。 とー 「とめてください!」 初美の姿がチラッと見えた気がして、タクシーを降りた。 俺の初美探知能力は相変わらずすごかった。 そこにいたのは初美だった。 だが一人ではなかった。 「初美…?」 「あ!佑都」 「……誰だよ?そいつ」 隣には男がいた。 「あ、彼は…」 「そういうことかよ…」 「…?」 「俺はただ振り回されてただけかよ…最初っから本命がいるならそう言えよ!!」 「…佑都!まっ…」 初美の言葉を聞き終わらないまま、俺は走り出した。 初美が追いかけてくる足音がする。 何の為に今更追っかけてくるんだよ! 俺は後ろを振り向かずただただ走った。
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