番外編その2

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しばらくすると、足音は聞こえなくなっていた。 俺は真っ直ぐ帰る気にもなれず、降る雪の中をトボトボ歩いていた。 クリスマスイブに失恋なんて、最低な気分だ。 0時ちょうどにメールが来た。 ーーー 佑都、元気か?俺は今年ついに彼女とクリスマスイブだぜ♪ お前も初美ちゃんとさぞかし楽しんでるんだろうな。 俺の話を聞かせてやるから、今度お前の話も聞かせろよ。 じゃあまたな! ーーーー カズからだった。 初美からだと思ったから何だか拍子抜けだ。 全然楽しんでなんかねぇよ。 むしろ最悪の気分だ。
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