第1章 ~出会い~

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エレベーターに乗り込み1を押す。 ストーンは元気いっぱいで、有り難い事に13歳になった今も病気知らず。 しかし、老いは確実に来てる。 若い頃は朝、私が声を掛ける前に寝床から起きて起こしてくれてたけど、今は声を掛けるまで熟睡。 夜、仕事から帰って来ると大喜びでくるくる回ったり、ジャンプしたり、大歓迎を披露してくれてたのに、今は【ワン】の一声。 犬も年を取ると動作が遅くなり、面倒くさくなるらしい。 若返らせるのは無理だけど、老いの進行を遅らせる為に独自の老い防止法を実践。 毎日の散歩コースを日替わりで変えて、少しでも刺激を与える。 犬は目や耳が遠くなっても鼻は効くんです。 と、犬雑誌で読んで実践してます。 そのおかげか、元から丈夫なのか、ストーンは今日も元気に、排泄してます。 「うん、今日も良いのが出たね。」 【ワン】 体調の良し悪しは便である程度分かります。 一通り散歩コースを歩いて、ストーンがスッキリしたのを確認。 「さて、そろそろ家に戻ろっか。」
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