第1章

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先生から見た今の状況、男子二人に挟まれて、粉まみれで根暗な女の子が本を抱えて困っている。 先生と目が合うと先生は、相沢君の首根っこを掴んで私から引き剥がして、「おい、どういう状況だ。これは。」と言った。 相沢君が答えようとする前に先生は立て続けに戸惑っている私の腕を引っ張って、「職員室に行くぞ」と言って2人とも連れて行かれた。 後ろでは生徒の笑い声や呆れ声、先ほどの小柄な男子がクチパクで“ごめん”と言っていた。 相沢君は溜め息をついて、「まじかよ」と小さな声で言った。 何でこんなことに...
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