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職員室で相沢君が事情を話して、私も全く気にしていないので大丈夫ですと言うと先生は20分程注意をして帰された。
注意の内容は、黒板消しで遊ぶなという話しが2分、そして後の18分は相沢君の最近の素行の悪さについてだった。
職員室から出ると、相沢君がまた溜め息をついて「殆ど今回と関係ない話しじゃん。しかも俺悪くないし」
「災難でしたね。」と私が言うと、相沢君はこっちを見て、「一番災難なのは、あんたじゃん。ごめんね。」そういって頭に残った粉をまたはたいてくれた。
「優斗ー。何してんのー?」
と笑顔で近づいて来たのはめちゃめちゃ可愛い女の子。
「職員室でお説教。」
「また呼び出しくらったんだ?」
「今回はちげーよ。結局いつものお説教もされたけど」
相沢君は女の子に事情を話している。
女の子は茶髪で目はぱっちり。それでいてスカートも短めで、学校指定の制服にはスカルのバッジを襟元につけていた。
実は相沢君もスカルのキーホルダーを財布につけている。ポケットに入っている財布からスカルのキーホルダーがぶら下がっていた。
つき合ってるのかな・・・
そんなことを考えていると、相沢君は話しを急に止めて私の頭に手を置き、
「で、何も悪くないこいつも巻き込んじまったってわけ」
「大変だったんだね、えっと、名前何て言うんだっけ」
「中西です」
「下はー?」
下?
「中西何ていうの?」
え、あ下の名前か!普段名前で呼ばれないので一瞬わからなかった。
「唯花です」
「え、かわいー」
「可愛くないです!」
「かわいいじゃん!私は矢倉 由真!宜しくね。唯花ちゃん。」
下の名前を身内以外に呼んでもらうのは一体何年ぶりだろうか。
すると、「由真、ぐいぐい行き過ぎ。困ってんじゃん。」と相沢君が言った。
「嬉しいですよ!」
「ほらー、嬉しいっていってるじゃん。」
私今まで一番学校で話してる。しかもこんな世界の違う人たちと。
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