4人が本棚に入れています
本棚に追加
「由真こそこんな所で何してんの?」
「あ、そうだった。教室に優斗に会いに行ったんだけど、行なかったから職員室かなーって。」
「何か用でもあったの」
「ほら、明後日遊びに行こっていってたじゃん。どこ行くか決めよーよー。」
私はもうこの場から離れた方がいいよね。
そう思い、私が二人から離れようと足を動かそうとすると、矢倉さんが私の方を見て、
「あ、せっかくだし唯花ちゃんもいこーよー」
へ?思いがけない誘いに驚く。
「わ、私もですか?」
「そー。優斗もいーい?」
「俺はどちらでも」
え、絶対相沢君いやだよ!矢倉さんと二人で遊びたいに決まってる!
「あ、でも私、」お邪魔だと思うので、と言おうとすると
「もしかしてもう誰かと遊ぶ約束しちゃってるとか?」
と、矢倉さんが申し訳なさそうに言った。
「いえ、そういうわけでは」
「じゃ、決定ー!」
あ・・・。
相沢君は首をぽきぽき鳴らしながら時計を見てそろそろチャイム鳴るぞ。というと、矢倉さんはやっばー、次移動なんだよね。と言ってそこを離れると、またすぐに戻って来て、次の休み時間、優斗の教室に集合ね!といって足早に去っていった。
「そろそろ俺らも戻るか」と相沢君が言ったので「そうだね」と言って私たちもそれぞれの教室に戻った。
最初のコメントを投稿しよう!