第1章

3/5
前へ
/5ページ
次へ
…昨日の夕方… 私こと、萩原みなみは 何時ものように学校の帰り道、今日の夕飯の材料を買いに近所のスーパーに買い物をし、家路についていました。 今日の特売は6時から、しかも、今は冬なので 大分辺りは暗くなっていました。 「今日は随分と星が明るいですね」 私が空を見上げ、歩いていると、 ガッと 何かに躓き、今日のおかずハムカツ(一枚十五円)と特売の卵 その他諸々を、地面にぶちまけました。 「た、卵が、全滅している……ですって!?」 大切なたんぱく質がコンクリートとロックンロールしているのを呆然とながめていると、 後ろから、呻き声が聞こえました。 「う、うぅ……」 「…………おじさんですね。 随分とダイナミックにこんな寒空のしたに寝てますね。 卵の仇ですね、分かります」 うつ伏せに倒れているおじさんが憎く見えてきます。不思議ですね! 「しかし、何故こんな所でおじさんが倒れているののでしょうか?」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加