第1章

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…………どうしましょうか。 倒れているおじさんを放っておくのも、気が引けますし…… いや、でもこのおじさんが 私のたんぱく質、もとい卵をロックンロールしたんですから。 ここで死んでも私は悪くないのでは?正に今、私は卵を失い、死活問題なのです。 「よし、放って起きましょう、 助けたところでこのおじさんは、きっとお金は持ってないですね。 親父狩りにでも会った直後だと思いますし」 そうと決まれば、私は帰りましょう。 大分冷えてきました。 たんぱく質は仕方がありません、バイトの給料が入る明後日まで、何とかして命を繋ぎます。 「………そこのお嬢ちゃん。助けてくれ…………金なら出す、いくらでも出す………………頼む」 「え、お金あるんですか」 「あぁ…………、」 「分かりました」 そうして、私はおじさんを家に引きずって帰りました。
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