第2章 マダム・バタフライの誘惑

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「やみつきになるわ。あなたはきっと」 それこそ お上品な見た目からは考えられない 卑猥なリップ音を立てて僕を吸い尽くした。 次の瞬間。 「――人を見る目がおありのようですね、マダム」 背後から よく通る声がして。 僕ははっと我に返った。
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