第2章 マダム・バタフライの誘惑

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頬が触れるほどの距離。 首筋のムスクが かすかに鼻先をくすぐる。 「そんな言い方。彼女、綺麗だった」 「ふざけろ。口角の下がった年増のババアだ」 水面を撫でる長い指が 意味深な手つきで僕の分身をかき消した。
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