第2章 マダム・バタフライの誘惑
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「ん?」 僕の耳に髪をかける いつになく優しい指先を掴むと。 「お兄様の仰る通りです」 伏し目がちに視線を投げ 「僕――あなたの物だと証明して欲しくてあんなこと」 しおらしく言った。
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