第2章 マダム・バタフライの誘惑

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「名前は?」 「和樹です」 「私は……」 「存じてます。マダム・バタフライ」 胸元にのぞく小さな蝶のタトゥー。 彼女は通称マダム・バタフライ。 「そう。それじゃ話が早いわ」 高級ホステスから一転。 官僚の妻に成り上がった裏では有名なヴァンプ。 酔っ払った人妻の腰を支えるようにして 僕は螺旋階段を昇った。
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