第2章 マダム・バタフライの誘惑

5/30
前へ
/30ページ
次へ
ハイヒールのかかとが 敷き詰められた赤い絨毯に沈むのをぼんやり眺めながら。 僕は彼女の後ろをついて行った。 「まさか、経験がないとは言わせないわよ?」 怪しげな黒い扉の前に着くと。 彼女は僕の首根っこに両手を巻きつけ 熱っぽく言った。 「その色気は――誰かに開発されてるとしか思えない」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加