第2章 マダム・バタフライの誘惑
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「大丈夫よ。初めての子に無茶なことなんてしないから。怖くないわ」 アダムとイブを誘惑した蛇のように 赤い舌をちらつかせ彼女は僕の背中を押す。 足を踏み入れたら 戻ってこられないかもしれない。 「……本当?」 だけど知ってるだろ? 僕の場合 いつだって 好奇心の方が勝つ――。
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