第2章 マダム・バタフライの誘惑

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第2章 マダム・バタフライの誘惑

「可愛いお人形ちゃん。ママにキスして頂戴」 シャネルの5番に 入り混じる高級ワインの香り。 「奥様。だいぶお酒を召されたようですね」 「いいえ、これっぽっちも。それよりそのチェリーみたいな赤い唇で、早く私を慰めて」 「まずいですよ。そんな……」 大人の入口に立った頃からだ。 僕は男女問わず すこぶるモテるようになった。
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