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いきなりですが本日はバレンタインデーです。
つまりは非リアの血涙スキル習得日なんですよ。
前日には下駄箱と机の中をひたすら綺麗にしたりするバレンタインデーなんですよ。
当日に仕掛けて置いた超小型隠しカメラで下駄箱と机の中を見てそわそわ、渡しやすいようにその日はずっとボッチでいるようにしてるあの日!
え?そんなに張り切ってるのは俺だけだって?
そんなことは置いといて。バレンタインデーというのは女性が好きな男性に愛をこめてチョコレートを渡す非リア卒業の可能性を込めた素晴らしき日(自分が貰えなければ妬ましいだけ)なんですよ?
俺の収穫聞きたいですか?フッフッフ…
なんと俺の収穫は、雲一つ無い青空ならぬ
「義理一つ無いこの様だよぉぉお!」
笑えよ!あんだけワクワクしといて手ぶらで帰ってみろよ!母親に肩に手を置かれ同情としてチロ〇チョコ貰って終わりだぞ!
だからって自分にチョコレートを買いにスーパーに来た俺の馬鹿野郎!敗北感がぱねぇよ!!
お菓子コーナーの商品だなから少し高めのチョコレートを2、3個カゴに入れる。
寂しいよー…
だが、そんな思いをダラダラとこのまま思い浮かべていればチョコを貰えず見栄を張るためにチョコを買いに来たのがバレバレなのでそさくさとレジに向かう。
しかし、レジに向かう途中にカゴからチョコが一つ転がり落ちてしまった。
あぁチョコレートよ、お前単体でさえ俺を拒むのか…。(T-T)
「あっ…あの落としましたよ?」
俺が落ちたチョコに絶望の表情を向けてボーっとしているとスーパーの店員さんが落ちたチョコを拾ってくれた。
その時、神の悪戯か悪魔の祝福かは分からないが俺に取ってバレンタインデーという日の全てが詰まった構図となった。
そう、お分かりの通りスーパーの店員さんは女性だったのだ。しかも、美人!
美人が俺にチョコを渡そうとしてくれている!(正確には俺が落としたチョコなのだが)
それは衝動的なものでした。それはバレンタインデーに掛かった魔法が起こさせたものかもしれない。
だけど!俺の心が叫んだんだ!
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