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人見知りで引っ込み思案な性格の私と、社交的で明るくて、誰からも好かれるタイプの麻鈴ちゃん。
幼馴染みという関係でなければ、もしかしたらここまで仲良くはなれなかったんじゃないかと思うほど正反対な私たち。
物心つく頃から今に至るまで、気付けばいつも隣には麻鈴ちゃんがいてくれた。
彼女がテニス部に入ろうと誘ってくれたから、文科系の私も思い切ってテニスを始められたし、制服のスカートは膝上10センチが一番可愛く見えるんだと言うから、少し気恥ずかしかったけれど、今まで無頓着だった女の子としての身嗜みにも気を使うようになった。
私の小さな世界に、いつも大きな影響を与えてくれて、知らなかった新しい世界の扉を、一緒に開けて連れ出してくれる麻鈴ちゃん。
彼女のおかげで、今の私があるようなもので。
私にこんなにも影響を与えていて、頼り甲斐があって、心から信頼できる人は、一生でただひとり、これからも含めて麻鈴ちゃんしかいないと思う。
今では確実に、家族よりも、もっと、近い存在ー。
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