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「糸真、委員会のくじ引いた?」
「うん。図書委員だって。」
「うわ、当番あるヤツじゃん。私は規律委員!一番の当たりくじだよん!」
「あ、ズルイ!いいなぁ麻鈴ちゃん…。」
「しかも相葉君と一緒だから気楽なもんよ。全部アイツに任しちゃおーっと。」
「相葉君マジメだもんね、規律委員ピッタリ。」
「糸真の相方は?誰だった?知ってるヤツ?」
「ううん、知らない人だった…。えと、灰田くん?て人。」
「あぁ…、アイツねー。」
「麻鈴ちゃん知ってるの?」
「まぁね。ほら、あそこ、窓際の席でさ、外見てるヤツ。あれが灰田だよ。見た目はいいんだけどねー、話し掛けても全然返事しないし、いっつも無表情でちょっと怖いってゆーかー。」
「へ、へぇ…。」
「厄介なヤツと一緒になったわね糸真。」
「麻鈴ちゃん…、代わる?」
「いや。」
「…だよね。」
「ま、糸真は部活だってあるんだし、図書委員の当番も毎日ってわけじゃないんだからさ、そんな深い関わりはないと思うよ。」
「うーん。でも、私もこんなだし、会話なんてひと言もできなさそう…。」
「…そうね。まぁ、ガンバって。」
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