休息

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「、、奈々、、。」 呟いたと同時に目が覚めた。 目からは涙が流れ枕を濡らしていた。 「、、、、ゆ、、夢、、。」 思考が働かない頭。 ぽっかりと穴が空いたかのような心。 疲れがまだ残ってるのか体が重い、、、。 「、、そうだった、、。私澤木の家に逃げてきたんだった、、。」 、、夢の中で奈々に会えた、、。 悲しいけれど会えたことは嬉しかった、、、。 頑張る、、。 私頑張るよ、、。奈々、、。 いつまでも泣いてたらダメだよね、、。 涙を手で拭き、水でも飲もうかと体を起こそうとした。 けれど、布団が重くて動けない。 、、、、。 布団? 私、確かタオルケットで、、 枕じゃなくてクッションで、、 ベッドじゃなくてソファで、、、、 バッと後ろを見ると何と澤木が私を後ろから包むように抱えて寝ていた。重いのは布団じゃなくて澤木の、、腕?! 「!?!?」 いつ?! なんで? いつから?! どうやって?!?? ソファで寝たのは確かなのに! なんで澤木と澤木のベッドに?? 、、、こいつ、ソファで寝た私をわざわざベッドまで運んだ、、? 「澤木!起きて!」 大声で澤木を起こす。 「、、、、ん、、。」 「ん、じゃなくて起きてよ!そんでもって離して!」
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