休息

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「龍二さんは1度寝るとなかなか起きないんです。じゃあ私は先に戻りますからすぐに来て下さいね。」 私にそう説明した宮地さんは澤木が起きてベッドから降りたのを確認すると先に1階のキッチンへと戻っていった。 澤木はいつも宮地さんに起こしてもらってるのか、、? ベッドの脇にある目覚まし時計の意味は、、。 とりあえず宮地さんが来る前に起きて良かった。同じベッドで寝てるなんて見られたら誤解されるに決まってるんだから。 危なかった、、、。 澤木はまだ眠そうな顔のまま、パーカーを羽織った。 「高月、飯だって。行こうぜ 。」 何事もなかったかのようにさらっと話しかけてくる澤木。 いやいやいや、こればかりは聞かないと。 「、、ねぇ澤木?」 「うん?」 「私、ソファで寝たよね?」 「ソファで寝てたな。」 「でもベッドで起きたんだけど?」 「そりゃベッドに移したからな。」 「!、、ど、、どうやって??」 「こうやって。」 そう言うと澤木はジェスチャーでお姫様抱っこのポーズをとった。 「な、何で???」 「なんとなく。」
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