休息

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「な、、なんとなく、、、?」 はぁ?と私は開いた口が塞がらなかった。 なんとなくて年頃の女を、彼女でもない女をベッドに運んで添い寝する??! 「へ、変な事しなかったでしょうね?!」 そのセリフに眠そうな顔をしていた澤木の顔はいつもの顔に戻り、ニヤっとした。 「変な事って何?」 ニヤニヤしたまま私に近づいてくる。 「変な事は、、変な事よ!」 近づいてくる澤木に少し後ずさりながら、私は怒鳴る。 澤木は私のすぐ近くまでくると、息がかかりそうな程の至近距離まで顔を寄せた。 そして私の耳元でわざと息を吹きかけるようにして喋る。 「例えば、チュウとかですかね?」 「!!」 自分の顔が一気に赤くなるのがわかる。 私の反応を見て楽しんでるのか、こいつは! 私はグイっと両手で澤木の顔を遠ざけると、慌てて部屋の出口に向かった。 「も、もうその話はいい!二度としないでよ!お腹空いたから1階行くよ!」 その様子を見ながら澤木は楽しそうな笑顔を憎たらしく浮かべながら、へいへいと返事を返すと私の後について1階へと降りてきた。
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