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「美味いな。」
「ね!美味しいよね!、、、って澤木はいつも宮地さんのごはん食べてるでしょ?」
「いや、、なんかいつもより美味く感じる。」
宮地さんはニコニコと私達を見ながらごはんを食べている。
「龍二さんはいつも1人で食事をする事が多いですから、大勢で食べる事でより美味しく感じるんですよ。」
菅谷さんがスープを飲みながらニッコリと澤木に向かって微笑む。
その笑顔はどこか澤木をからかうような感じで。
「うっせ!菅谷、黙って食え!」
「はいはい。」
菅谷さんは口をとんがらせて反論する澤木を軽く流して食事を続けている。
「澤木と、菅谷さんは仲が良いんですね。」
「龍二さんが小学生の時から見てますからね。コンシェルジュと言うより竜司さん専属見守り役と言った方が正しいかもです。」
「口煩い兄貴みたいなもんだろ。」
すかさず澤木がツッコミを入れる。
そんなやり取りを見て私も笑ってしまった。
ひとしきり食事が終わると宮地さんが食事の紅茶を入れてくれた。
「全員、お茶を飲みながら今までの事を報告しましょう。」
そう菅谷さんに提案され、四人とも席に座ったままだった。
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