休息

22/35
前へ
/131ページ
次へ
「きゃぁあぁああああ!!何っ?!何ーっ!?!」 私は驚き椅子から立ち上がり自分の腕を精一杯伸ばし自分から遠ざけた。 「!?」 突然叫んだ私に菅谷さん、宮地さん、澤木の全員が私を見る。 「なんだよ?!どうなった?!」 澤木が私に近寄りながら、私の腕輪から現れた透明の画面を見て叫ぶ。 澤木に支えられて私はその場にゆっくりと座り込んだ。 「高月さん、大丈夫?!」 宮地さんも慌てて私の元にかけより心配そうに肩に手をかける。 私は床に座り込み右腕を前に突き出したままの状態で固まっていた。 菅谷さんはしばらくその場から動かず何も異変が起きない事を確認すると、私のところに寄ってきた。 「、、大丈夫みたいです。腕輪が高月さんの何かに反応したんでしょう、、。ちょっと見せて下さい。」 菅谷さんは私を落ちつかせるようにゆっくりと私の右腕を自分で支え、宙に浮いている画面を覗きこんだ。 私も澤木も宮地さんも、皆画面を見はじめる。 「、、、、地図、、?」 私は腕輪から出て宙に浮いているが見るとそう呟いた。 地図は今私達がいるS市のもののようだった。自分の住んでいる街の地図。見間違えるはずがない。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!

28人が本棚に入れています
本棚に追加