休息

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宮地さんは驚き、自分の腕輪を見るが試してみる気は起こらなかったらしい。 首を振って椅子に座った。 菅谷さんは宮地さんに軽く頷くと、自分の画面を見始めた。 「私の画面にも高月さんと同じマークがありますね。場所も一緒です。」 「俺もだ。」 澤木も画面を見て頷く。 「つまり▼が腕輪の持ち主の現在地点というのは間違いないみたいですね。そして★が恐らく武器が手に入る場所でしょう。」 「、、この腕輪は声に反応するんでしょうか?」 私は画面と腕輪ん交互に見る。 「そうですね、、。」 菅谷さんはしばらく考え再び腕輪を口元に近づけた。 「ゴブリンの分布図。ゴブリンの特徴。倒し方。武器の種類。教えなさい。」 「おお!菅谷、さすが頭良いな!」 澤木が感心したように目を丸くしている。 腕輪がまたヴゥン!と音を放ち新しい画面に切り替わった。 「!」 「どうだ?菅谷。」 「どうですか!」 私と澤木は菅谷さんの画面を覗きこんだ。 しかしそこには期待した情報は何も載っておらず 『指定された質問、情報はまだ所有されておりません。』 と文字が表示されているだけだった。
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