休息

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「下手に希望を持つより、最悪な場合を考えて行動した方が良いでしょう?高月さんと龍二さんの話を聞いたでしょう?」 菅谷さんが宮地を説得するかのように話す。 「外にいる化物、ゴブリンは警察に拳銃で撃たれても、全力で叩きつけても、ましてや三階から落ちても死なないやつらです。」 菅谷さんが私と澤木の方に顔を向ける。私と澤木はお互いに目を配りそして宮地さんを見て頷いた。 「、、はい、確かに見たし、その場にいたから間違いありません。あの“自称宇宙人”が言った通り人間の武器が本当に効かないなら、有効な武器を手にしないことには何も出来ない、、と思います、、、。」 私が言うと澤木も話に続いた。 「あいつらは人の姿が見えれば襲ってくるんだと思う。人の姿を見ればドアでもなんでも壊してくるけど、見えなきゃそれを思いつかないと言うことは知能は低いと思う。、、、上手く見つからないように移動すれば、、。」 宮地さんはそれでも首を振る。 「見つかるに決まってるじゃないですか!!私は車で逃げてくる最中に見たんですよ?!あの化物が人に襲いかかって食い殺すところを!、、しかも女の人の中には酷い事をされているところも、、、、。」
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