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宮地さんは澤木に挨拶をそこそこに済ませるとイソイソとベットルームに向かった。
「、、、、。」
一言も発せないまま決まった事に澤木は、信じられないというような表情をしていた。
「澤木、宮地さんを何か1人に出来ないし一緒にいるよ。」
「、、マジ?」
「マジも何も澤木の部屋のソファよりベットの方が寝やすいじゃん。」
「別にソファじゃなくてもベットで寝ればいいじゃん。」
「澤木がソファで寝るって事?」
「いや、一緒にベット。」
「、、、、馬鹿。」
本気なんだかふざけているんだか、澤木は納得いかないというようにぶそくった顔をしている。
「嫁入り前の女の子ができる事じゃないの!いーから今日は1人で寝て!」
赤くなった顔をごまかすように、私は澤木の背中をグイグイと押して部屋の外に押し出した。
「、、明日は?」
「っ!知らないよ!馬鹿!」
私の赤い顔に気付いたのか澤木が急にニヤニヤしてからかい口調になった。
怒り出した私を見てようやく澤木が自室に戻ろうとする。
「わかったよ。おやすみ。何かあったらすぐに上に逃げて来いな。」
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