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そのまま授業が進み、お昼休みに入った。
「芽衣、天気良いし、中庭でお弁当食べない?」
菜奈が自分のお弁当を手に持ち私の席まで笑顔で駆け寄ってくる。
「いいねー!うん中庭行こうか!私今日イチゴ持ってきたんだ。一緒に食べよ。」
「イチゴ好きー!私はチョコ持ってきた。交換しようね!」
2人でお弁当を持ちウキウキしながら中庭へと降りる。
うちの学校の中庭は真ん中に小さな噴水があり、ベンチもいくつか用意されているが人気な為早い者勝ちなのだ。
さらに人気のある屋上は3年生が使っている為、2年生は使わない。
逆に1年の頃は中庭は2年が使っているから使えなかった。
2年生になった今、中庭でお弁当を食べるのが少し、いやかなり嬉しい。
「あー、、。」
中庭に着くなり菜奈が落胆の声を出した。
ベンチがすでに全部埋まっていたのだ。
「考えることは皆同じだね、、残念だけど教室戻ろっか。」
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