休息

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「うん、分かった。おやすみなさい。」 澤木の姿を見送ると私はスタッフルームに戻った。 「高月さん、シーツ取り替えたからもういつでも寝れますよぅ。」 ベットを整えた宮地さんが私を案内してくれた。 シンプルなホテルにあるようなスッキリとしたベット。清潔そうなシーツにお布団。 「ありがとうございます。シーツくらい自分で取り替えるのにすみません。」 ぺこりと頭を下げると宮地さんはニッコリと微笑んでくれた。 「いいのよ、いいのよ。さぁ寝ましょうか。歯ブラシの新品は洗面台に用意してあるからね。」 宮地さんに言われて洗面台に行くと新品の歯ブラシにタオルが用意されていた。 顔を洗い、歯を磨き寝支度をしていると途中から宮地さんも歯を磨きに来たので一緒に磨く。 宮地さんはエプロン姿から長袖カットソーにデニムという格好に着替えていた。 「エプロンとワンピースはここの制服なのよ。通勤はこの格好だったの。」 「私は制服しか無かったので、澤木、、君が貸してくれました。」 「そうそう!高月さん、昼間も聞いたけど本当に龍二さんとお付き合いしてないの??」 宮地さんのセリフに私はうがいをしようと口に含んだ水を盛大に吹いた。 慌ててタオルで口を拭き取る。
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