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クスクスと笑いながらベットへ移動する。
私と宮地さんはベットに寝転びながら会話を続けることにした。
宮地さんはいろんな事を話してくれた。
宮地さんはもう5年前に旦那を亡くしているらしい。子供も、もともといないため今はアパートに1人暮らし。
ここの仕事はもう10年近くやっていて、お給料がすごく良いとか。
澤木は好き嫌いが結構あるとか。
私は宮地さんの話に頷きながら、お母さんの事を少し思い出していた。
「あらあら、私ばかり話してしまったわ。もうこんな時間。寝ましょうか。」
時計を見るともう1時間は話していたようだ。
寝ようと布団を深くかぶろうとした宮地さんに私は話かけた。
「宮地さん、もう少しだけお話して良いですか、、?」
「いいわよ?」
「、、、私は父と母の3人で一軒家に住んでます。」
何故か今度は自分の事を話したかった。しかし私の話に宮地さんは暗い顔をして、どこか意識を遠くにやっているような表情をした。
でも、私は話を続けた。
「2人とも無事か分かりません。父は会社にいる時間だったし、母はスーパーとかに行ってたかも、、。」
「、、、、、早く助けが来ないかしらね、、、。」
宮地さんはさっきまでせっかく楽しい話をしていたのに、嫌な現実に戻さないで頂戴とばかりに暗い表情だ。
「、、すみません。宮地さんが今のこの状況を直視したくない気持ちとか、、不安で怖くて、、考えたくない気持ちとか、、わかります。私もそうだから、、。」
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