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「絶対行くから。」
じっと澤木の目を見る。
澤木はしばらくすると観念したかのように小さくため息をついた。
「、、、、、分かったよ。ただし菅谷と俺の言うことは聞けよ。逃げろって言ったら逃げろ。」
「うん。」
「危なくなったり、少しでも無理だと思ったらすぐに引き返しましょう。死なない、が絶対条件です。」
菅谷さんが澤木と私に言い聞かせるように言った。
「はい!」
私は元気よく返事をすると再びスプーンを手に持ちまたチャーハンを食べ始めた。
その後は夜まで話し合いが続いた。出発をするにあたって色々と準備や決める事があったのだ。
まず車は澤木のお父さんの趣味で持ってる車の一台。四駆で行く事に決まった。
菅谷さんは★マークまでに行く最短の道のりを考えて腕輪から出た画面を何度も確認していた。
次は武器を買うというからにはお金が必要という事になった。
菅谷さんや宮地さんの持ってるカード類、全員の現金。と言っても私は財布の入ったカバンごと学校に置いてきてしまったので何も無いけど、、。
菅谷さんの5万。
宮地さんの8千円。
澤木が部屋から2万持ってきた。
更には澤木のお父さんの部屋にあるらしい金庫。
非常自体という事で菅谷さんが開けましょうと言ったが金庫の暗証番号が分からず開けれなかった。
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