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「うん、、、あ。」
残念そうに返事をする菜奈が何かに気づいて指をそっと小さく指す。
「?」
不思議に思って指さす方を見ると、1番端のベンチ、ちょうど自販機の近く、木の下の人気の高い場所にあるベンチ。そこに男が堂々と寝ている。
「確か3時間目あたりからいなかったよね、、?」
菜奈にそう言うとこくりと頷いた。
じゃあこいつはその時間からずっとここで昼寝してたわけ?
気持ち良さげに寝ている澤木を見て呆れてしまった。
「すごいね、、あ、教室戻る前に自販機で飲み物買って良い?」
「あ、私も買うよ。」
自販機が澤木に近いのが気になるけど、澤木は寝ているわけだし。
大丈夫でしょう。
そう思い自販機で飲み物を買う。
ガシャン!
ガシャン!
菜奈と私の2本分を買うと勢いよく飲み物が落ちてきた。
「、、、、、あ?」
その音に反応して、まさかの澤木が目を覚ますと私と菜奈の方を見てくる。
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