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でももうイチゴを持った手は前に出てて引っ込みつかないし!
「っふ」
「?」
澤木が少し笑ったように思えた。
いや、笑っていた。
「どーも。」
そう言って澤木はイチゴの入ったボックスを受け取るとその場から立ち去った。
私と菜奈は無言でベンチに座ると2人で顔を見合わせ吹き出した。
「どうなるかとおもった!芽衣面白い!」
「何でイチゴ差し出してるんだろうって自分でも思ったよ~!」
「でも澤木くん笑ったよね?イメージ変わったかも!かっこ良いかも!」
菜奈の言ったセリフにうんうんと頷いてお弁当を広げた。
お弁当を食べながら話題は全部澤木の事だった。
「ベンチ譲ってもらえてラッキーだったよね!」
「ああ、でもイチゴ、、菜奈と食べようと思ってたのに~、、。」
「まぁまぁ、チョコがあるから半分こしようね。」
「ありがとう菜奈。好き!」
「私も芽衣好き!」
キャーキャーと笑いながらお弁当を食べ終わった。
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