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、、、寒い、、な、、。
「ん、、。」
寒さを感じて目を覚ました。
横を見ると、菜奈がいない。
「菜奈?」
そこには菜奈の生徒手帳、
〝トイレ行ってくるね〟と書かれてあった。
そっか。
屋上にはトイレ無いもんね。
起こしてくれれば一緒に行ったのに。
夜の校舎のトイレなんて怖いのに、、そう思ったけど向かい側の校舎にも灯りがついているからきっとこっちの校舎も灯りがついてるんだ。
そっか、、消す人がいないもんね、、。
フェンスに近づき向かい側の校舎を見るとあたりが暗い分、灯りがついている校舎内がよく見えた。
向かい側の校舎ではゴブリンは2階までをずっとウロウロしているように見えた。
きっと向こうでも3階でシャッターと防火扉を閉じたんだろうな。
ウロウロしているゴブリンの影を見るのも嫌だった。
夢じゃない。
現実なんだ、、。
フェンスから離れ、元の位置に戻る。
屋上の時計を見ると朝の3時を過ぎた頃だった。
あたりはまだ真っ暗だ。
早く明るくならないかな、、。
そう思いながらしばらく菜奈を待っていたけど、菜奈が帰ってこない。
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