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「菜奈、、!」
怖い気持ちを抑えながら私はトイレに向かって走っていた。
「!」
向かう途中の教室のドアが壊されている。
私は手前で立ち止まり、ゆっくりと教室内を覗く。
「、、、っ、、!」
中は目を覆いたくなるような惨状だった。女子生徒が3人、血まみれになって死んでいた。
教室内のイスや机をゴブリンに向かって投げたのだろう。
激しく物が散乱していた。
ゴブリンはこの子達をおそったんだ、、、。
私は近くにある掃除ロッカーをあけ中にあったモップを握りしめる。
こんなのでも無いよりマシだ。
「嫌ぁぁぁっ!!!」
その瞬間トイレから菜奈の悲鳴が聞こえてきた。
「菜奈っ!?」
間違いない!菜奈の声!
私はトイレに向かって走り出した。
「嫌ぁぁぁっ!!!」
「菜奈!?菜奈ー!!」
「芽衣?!芽衣!芽衣ー!!」
廊下から叫ぶ私の声に菜奈が反応した。
「菜奈!!」
トイレに着いた私の目に飛び込んできた物は信じられない光景だった。
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