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ゴブリンはモップを振り下ろされた頭を自分で撫でると、私に向けて牙の並んだ口を大きく開けた。
まるで効いてない。
どんだけ頑丈なの。
ハァーと息を吐いて私を見る。
飛びかかって殺す気だ。
殺される、、、の、、?
息が荒くなる。
心臓が自分の物じゃないみたいに激しく動悸してる。
モップを握る手の感覚が分からない。
冷や汗が吹き出してる。
鳥肌が立ち全身の毛穴がプツプツと音を立てているのが分かる。
「、、菜奈ごめん。助けにきたのに、、、。」
「、、、ううん。2人一緒なら死ぬ、、のも怖くないよ、、。助けにきてくれて本当に嬉しかった、、。芽衣大好き。」
涙が止まらない。
「、、ありがとう、、。出来る限り抵抗するから。」
ゴブリンが足に力を入れ飛びかかってきた。
瞬間死を覚悟した。
ガシャーンッ!!!!
次の瞬間、私に飛びかかってきたハズのゴブリンが床に吹っ飛んだ。
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