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ガシャーンッ!!!!
とてつもなく盛大にガラスの砕ける音が響き渡った。
ゴブリンは澤木のフルスイングに身体事、3階教室の窓から外に投げ出されたのだ。
「、、はっ、、はっ、、。」
私は今起きた事に頭がついていかずドッドッドッと激しくなる心臓を落ち着かせようと何度も短く息を吐いた。
「、、、芽衣?」
菜奈はしゃがみこんでいた机の下から恐る恐る立ち上がり教室内をキョロキョロと見渡した。
「、、菜奈、、。」
無事な菜奈を見た私は全身の力が一気に抜けていくのを感じた。
生きてる、、。
「ふぅ、、。生きてんな。」
カランカラン
澤木もそう言うと握っていたモップを下へと放り投げた。
私は澤木を見た。
助けられた。
助けてくれた。
「澤木、、君。ありがとう、、。」
「ああ、あー、、、。」
澤木はそう言うと私を指さして唸る。
まさかね。
「私達、一応クラスメイトなんだけど?」
「、、悪い。」
やっぱりか。名前知らないんだか、覚えてないんだか。
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