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私はクスリと笑い澤木に近付き頭を下げた。
「助けてくれて、ありがとう。私同じクラスの高月 芽衣。」
「ありがとう、私 愛瀬 菜奈。」
「高月、愛瀬だな。覚えた。悪いな、あんまクラスの奴の名前覚えてないんだ。顔は覚えてるんだけど。」
「大丈夫、私たちクラスじゃ目立つタイプじゃないし!」
私の言ったセリフに菜奈がクスリと笑った。
澤木も笑った。
笑いながら菜奈の肩が小刻みに震えていた。
目には涙がを沢山浮かべて。
「、、芽衣、澤木君本当にありがとう。2人が来てくれなかったら私あの時死んでた、、、。本当にありがとう、、、。怖くて、、すごい怖くて、、。」
私は菜奈を優しく抱きしめた。
「、、生きてるよ、私たち生きてるよ、、。もう大丈夫。」
「うん、、。」
無事だったけれど私は内心悲しくて仕方無かった。生きてる。
確かに生きてる。、、でも私がもっと早く駆けつけていたら菜奈はゴブリンに襲われなかったのに、、、。
菜奈を抱きしめながら私も涙が溢れてくる。
菜奈はそれに気がついて私の目を覗きこんだ。
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