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まるで普段から澤木とかなり仲が良いみたいに近い距離で話す彼女達。
3階に菜奈がいるのに、扉を閉めろ。っと真っ先に叫んだ奴らだった。
涙がずっと止まらない。
澤木の胸にぎゅっと顔を埋めた。
そんな私を見て、彼女達の表情が変わる。
「何?その子大丈夫??何ならうちらで見るし、こっちおいでよー。」
「うん、澤木もずっと抱っこじゃ疲れるじゃん??降りなよー?」
そう言うと私の肩を掴もうと手を伸ばしてきた。
バシッ!
澤木はそんな彼女達の手を振り払った。
「悪い、こいつ今はそっとしてやって。俺といるから大丈夫。」
「えー、、でもぉ、、。」
澤木の対応に不満気にする彼女達。
「あと、俺、あんた達知らないんだけど。化粧臭いから寄ってくんな。」
澤木はそう言うと、私が元いた場所に行き、そっと腰を降ろした。
「もう構わないからそのまま少し休め。俺も休むし、起こすから。」
そう言われ私は何も考えられない頭を澤木の胸に預けた。
とくん、とくん、と澤木の心臓音が耳に聴こえてくる。
、、、あったかい、、、。
そう思った瞬間、気を失うように眠りについた。
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