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、、、、あったかい、、、。
気持ち良いな、、。
まるで柔らかい毛布に包まれているような心地良さを感じる。
「、、、ん、、。」
何時間寝れたんだろう、、?
重い頭を起こそうとして目を開ける。
まず見えたのは自分の膝小僧。
聞こえてきたのは澤木の寝息だった。
ビクッとして寄りかかってた澤木の胸から自分の頭を離す。
身体も起こそうとするけれど澤木の両腕が私を包みこむようにがっちりとはまって動けない。
激しく鳴る動悸を抑えこんだ。
澤木はぐったりと疲れたようにスースーと寝息をたてている。
あらためて澤木の顔をよく見る。
、、、本当に綺麗な顔してるな、、。
謹慎とか停学ばっかりでろくに見たこともなかった。話したこともなかった。
普通にしてたら、すごいもててたんじゃないかな。
菜奈もカッコ良いって言ったもんな、、。
「、、菜奈、、。」
じわりとまた涙がこみあげる。
途端に目に鈍痛が走った。
泣きすぎで目が荒れてるのだ。
『ほら!芽衣!泣かないのー!!目がこれ以上腫れたらどーすんのー?!』
心の中の菜奈が私に怒る。
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