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今日は時間あんまりないから簡単でいっか。
下地とファンデ、アイライン、チークで簡単にメイクした。
休み時間にマスカラはトイレでつけよう。
あくまでも薄めに。
派手系グループの女子や先輩に目をつけられないように。
それでいてダサくなくオタク系グループや地味グループに見えないように。
あくまでも真ん中くらいのランクに見えるように。
馬鹿馬鹿しいとは思うけど皆そうだよね。
「芽衣ー!ご飯ー!!」
「今行くー!!」
時間を見て慌てて1階のダイニングに移動する。
テーブルにはいつも通りの
トースト、目玉焼き、ソーセージ、サラダ。
お母さんが野菜スープをよそっている。
「いい加減、呼ばれずに1人で起きて早く来い。」
テーブルにすでに座り新聞を読んでいるお父さんが言った。
「はーい。」
とりあえず返事だけ。
反省はしていない。
「芽衣スープ熱いからね。」
お母さんがスープを配るとお父さんが食事を始める。
それを見て私とお母さんも いただきます。 と食べはじめた。
我が家の暗黙のルール
父親より先に食事をはじめてはならない。
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