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屋上に戻った私と澤木は屋上にいる皆に非常階段からの脱出を話した。
「危険なとこにわざわざ移動しなくても助けを待ったほうが良い!」
「ゴブリンに襲われたらどうするのよ!?」
「俺は出る!家に帰りたい!!」
「もう嫌、、何なの、、。」
落胆する子
奮起する子
戸惑う子
反応はバラバラだった。
「俺たちはその話のる。」
いち早く手を上げたのは三年生の先輩達グループと、ヤンキーグループだった。
「じゃあ、、私達も、、。」
その後ろから彼等に付いて行こうと派手めグループの女子達が集まっている。
それを見た他の子達も皆が行くなら、、という考えで後に続いた。
結局屋上に残る子はいなくなった。それは当然だ。
こんな所に1人で助けを待つのは怖い。
「言っておくけど、非常階段降りた後の事は個々の責任だからな。」
澤木は皆に念をおした。
屋上から校舎の周りを見渡す。
幸い、非常階段から校舎裏は元々人がいなかったせいかゴブリンの姿は見えなかった。
それを確認すると澤木と私を先頭に非常階段をゆっくりと降り始めた。
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