脱出

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私は慌ててメットをかぶろうとした。 が、、。 ひょいっと私の手にしていたメットが横からむしり取られた。 ふり向こうとした私は思いっきり地面に尻もちをつかされた。 「何?!」 見上げとそれは3年の派手めグループ女子の1人だった。 「サンキュー。」 そう言うとその子は私からむしり取ったメットを素早く被った。 「何すんのよ?!」 私は慌てて立ち上がりメットを取り返そうとする。 それに気づいた澤木が私を助けようとバイクから離れた瞬間、 3年のヤンキーグループの中心だったやつがバイクに素早く乗りのみ横取りをした。 澤木はすぐにそいつに殴ろうとしたが急発進したバイクは澤木を離し私達から10メートルは距離をとった。しかも離れる際に澤木に足蹴りをかました。 「澤木!!」 私は慌てて澤木に駆け寄った。 どこも怪我はないみたいだけど、澤木はすごい形相で3年を睨んでいる。 「やっぱりな!澤木!お前の後ろついてきて正解だったわ!おい!乗れ!」 「はーい!ごめんねぇ!」 メットを被った女子がバイクに走り寄り後ろに乗る。 「ちょっと!待ちなさいよ!!」
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